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唐揚げとケチャップ

外食が大きく変わったアメリカ。色々と面白くなってきています。日本もそうでしょう。コロナで潰れたレストラン、カフェがたくさんある中でオーナー達は新しい企画をどんどんスタートしてきている。フードトラックが一番良い例。どこに住んでいるかによってフードトラックの種類も数も変わってくる。これも面白い。移動するフードトラックもある。今日はロス市内、明日はハリウッド、明後日はトーレンス、そこからサンディエゴ。毎日場所が変わるのは売る方も買う方も楽しいのだ。

動かないフードトラックもたくさんある。今日は、夫が日本食のフードトラックで注文した時の話。

「シェフが日本人じゃないからやめときなよ」と言った私。

「大丈夫さ。唐揚げ頼む。唐揚げって失敗できないだろ?」

 

こう言ったのがいけなかったのか、出てきた唐揚げを見て私は大爆笑。夫は思い切り怒る。

写真を撮らなかったのが大間違い!

 

出てきた唐揚げは細長いチキンを3センチくらいの長さに切って揚げたもの。どう見ても唐揚げには見えない。ミミズを切って揚げたって感じ。そして、その上にはケチャップがかけてある。

 

笑うな、アミア。ダーリンが可哀想。でも、何を考えているのか、このフードトラック。夫はこの妙な食べ物が入っている容器を持って、「これは唐揚げじゃない」と言った。

ダーリンは「違うものを注文する。こんなの食えない」とフードトラックのシェフに、言ったが、向こうも「いや、これは唐揚げだ」と言い張る。「いや、違う」とこの夫とシェフのやり取りに首を振るしかない。

結局、新しいものも注文せず、お金も返してもらえず、ミミズのような唐揚げを捨てた。

日本に行くたびに、必ず唐揚げを食べるダーリン。ホテルに着いたら真っ先に近くに唐揚げ専門店がないか、なければスーパーがないかを探しに行く。そこまで唐揚げが好き。

それにしてもケチャップ?違うでしょう。それとも、唐揚げとケチャップって合うの?日本で売って……ないよね。

こんなガッカリするダーリンが可哀想で可愛い。面白い反面、微妙な経験をしたある日の出来事でした。

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