DEI、白人主義、中絶云々
アメリカの現状を説明します
今日のブログは真面目な、そして深刻な話です。アメリカ社会がこの15年間くらいで大きく変わりました。
＊女性の声が大きくなった
＊L G B T Q＋当事者の声が大きくなった
＊女性への犯罪が絶えない中、女性が仕返しし始めた
＊白人男性警察官が黒人を殺すケースが携帯電話で次から次へと記録され、犯罪として取り扱わなくてはいけない状態になった
＊黒人の声が大きくなった
＊以前、ネイティブアメリカンと呼ばれていた北アメリカ大陸の先住民族が政治家・評論家・学者たちに公的に反抗し始める
＊若者の声が大きくなり、ジェンダーや性的指向に関する話題が多く取り上げられるようになった
まだまだあるのですが、今日のリストは一応ここで完了。声が大きくなっていないのが白人男性。歴史上、現在のアメリカの社会問題は歴史を遡ると全部白人男性が絡んでいる。これは事実。自分たちの居場所が変わってしまった白人男性。お金と権力を持ち続けてきたのに、急に自分たちが悪者になっている。うるさい若者、女、黒人、当事者、先住民族の子孫が悪い。歴史上起きた事を今愚痴っても意味ない。しつこいな。うるさい。黙ってろ。
白人男性がみんな悪い訳ではない。これが彼らの口癖。男性がある女性をレイプしたとする。逮捕されて裁判になり、彼は刑務所行き。事件の後は、大抵「男ってみんなそうじゃないから」と言う話になるのだが、去年のフランスのレイプ事件でこの「みんなそうじゃないから」と言う言葉は完全にパワーをなくした。7万人の男性が登録し、妻、娘、姪、妹、母親、姉、叔母のレイプ方法を教えてくれるウェブサイトがあったのだ。自分の妻を「レイプしていいよ」と言ったフランス人男性。彼もこのウェブサイトのメンバーの一人。彼の家に行き、動画や写真を撮りながら強い睡眠薬を飲まされた女性をレイプしたのだ。捕まった男性たちは（50人以上）全員マスクや帽子で顔を隠していた。被害を受けた女性は名前も顔も「テレビに出して」と隠れなかった。
これが女性のパワーの本の一例。マイノリティーと言われてきた人たちはいわゆる白人男性以外の人。何千年も前から男が権力を握る、と何故か普通であったのを覆したのがDEI。そりゃぁ、彼らにとっては全く面白くない話。今まで白人男性しか雇わなかったので、「その他」のカテゴリーが無視され、女性も黒人もラテン系アメリカ人も白人ではない男性以外のみんなが「ファウル」コール。
行きすぎたのか。やりすぎたのか。確かにインターネットと言うものができてから情報の発信が急激に早くなったために、白人男性の今までの行動が一気にバレた。いやだろう、彼らは。行きすぎ、やりすぎよりも単純に彼らにとって面白くない状況になってしまったので、「権限を取り戻そう」運動が始まったのだ。
中絶してもいい・しちゃだめの課題は国として人口を増やすには面倒な問題。女性の体をある程度コントロールできればこの問題はなくなる。黒人の人権問題は白人男性が負けた。負けるのに慣れていない人たちだからこそ権力を取り戻そうとする時には自分に有利、だけではなく、人が苦しんでも別にいい、となってしまったのだ。
こういうところにマスクみたいな人が現れ、ナチ軍の敬礼を公的な場でする。これがいわゆる白人主義をキープしよう、と考えている人の行動。段々と精神的に首を傾げる行動を取るマスク。南アフリカで育ったからか。それともナルシスト・ソシオパス・アスペルガーなど色々抱えているからか、大胆になってきたのも事実。
白人男性にとっては、自分たちがトップではない社会は面白くないのだ。何をしても叩かれる。しなくても叩かれる。声を出したら怒られる。声を出さなければ怒られる。彼らから見ると、急に居心地悪い環境になってしまったのだ。
外から見てもなかなかピンとこないだろう。これはアメリカにいないと分からない事。これは断言できる。
ちなみに私はどうかって？
歴史上、白人男性は確かに世界的に「あんたらね」と言わせる事を堂々とやってきた。社会って変わるもの。いやでも変わるし変わらないと社会そのものが進歩しない。「俺には関係ない」じゃなくて、もう少し因果関係を考えないと。
因果関係。自分たちがいつも正しいと生きてきた彼らにとってはこんな面倒な事はない。こうするとああなる。ああするとこうなる。自分たちに不利になる訳ではないので、白人主義で通そう。これが彼らの言い分。
疲れるのよね、こう言うのって。
それと、どこに行っても耳に入る言葉。仕返し。因果関係を考えないで「ああしよう、こうしよう」と法律も規制も憲法も変えようとしている白人男性。
仕返しねぇ。
日本の言い伝えにありましたよね。災難は忘れた頃にやってくる。この「災難」と仕返しと絶対関係あるよね。
タイミングとして今はアメリカにいない方がいいかも。です。
ちなみに、仕返しの「例」を一つ添付します。
インスタグラムをやっている人は、見れるはずです。