トランプがもたらしたアメリカ社会への影響
*今日のブログでは下品な言葉を使います。使う前に「使う」と書きますので、下品な言葉遣いを避けている人は、そこをスルー。
分かってもらいたい。信じてもらいたい。アメリカって今、本当にヤバい事になっているのです。原因はトランプ。
これ大事です。日本の評論家や専門家などが事実どこまでアメリカの現象を理解しているかは分かりません。単純に日本のニュースは見ていないので。見ようとしても、N H Kワールドだと必ずしも日本のニュースではないし。
ネットでの日本のニュースも最近は控えています。なぜなら、外国人バッシングが普通に記事になる。もういい。疲れた。やはり、国民として「同じである」が普通の日本には、「他」をどこまで理解しているのかが疑問です。
今日の話はトランプ。
彼の前回の選挙と今回の選挙の行動と言葉を分析します。
- 元国務長官のヒラリー・クリントンさんの事をこう言いました。
「足首が太い。だからいつもスーツを着る」
「女なのでいつ女性ホルモンが感情を乗っ取るかが分からない以上、信用できない。彼女に核兵器発進の暗号を渡すなんて冗談じゃない」
「口答えする女は性格が悪い、嫌な女だ」
「国務長官の際、Gmailを使ったので、クビにした方が良かった。彼女がとった行動(プライベートのメルアドを使う)は犯罪なので、刑務所入り」
- 有名な(?)そして酷いコメント。*
*********ここから下品な言葉が入ります*********
「女なんて簡単に口説けるさ。ミントを一つ口に入れればキスなんて問題ない。それより、お*んこをぐいっと掴めば良いんだよ」
当時日本語でこれをどう訳したかは知りません。でも、間違いなく彼は、性暴力なんてやりたければやればいい。こう言っているのです。犯罪です。女性の体を好きに男が使う。女性の気持ちなんて関係ない。もう一度言います。
多くのアメリカ人女性は、彼のこの言葉と裏にある大きなポイントに対して猛反発。こう言ってなぜ当選したのかが未だに分かりません。
大きなポイントと言いましたが、彼の言葉のメッセージは、
女性なんてどうでもいい
なのです。
ちなみに、この猛反発の一つが「お*んこ帽子」がブームになった理由です。
英語では pussy hat と言います。これです。
このピンクの帽子。彼に対して「聞いてる」と「バカにしてる」と「誰が触って良いと言った!」との怒りが爆発したのです。その証拠がこれ。
https://www.cnn.com/interactive/2017/01/politics/womens-march-photos/
2017年1月21日。彼が大統領になった次の日、世界中の女性が怒り、世界中でデモを莫大なスケールで行いました。女性のデモ。女性を大事にする男。人数は軽く数百万人。世界中の女性が彼を嫌っている。大統領になった次の日から「こんなにあんたが嫌いなの」と叫ぶ女性。彼は無視。
また、彼の「あの」言葉の為に、女性を襲う男性が劇的に増えたのです。飛行機の中で。電車の中で。ミーティング中に。逮捕されていく男たちに警察が、「なんでこんな事したんだ」と聞くと、「大統領がいいって言ったから」と返したそうです。
と言うことは、因果関係を考えなく頭に入った言葉をそのまま言う男が「今まではそんな事思ってても言わなかった」の社会的なルールを一気に無しにしてしまったのです。
- 思っていても言わなかった。今のアメリカにはこれがありません。言いたい放題。フィルターなんて要らない。トランプがこうしたのです。ある雑誌のコメンテーターを以前レイプした。この裁判でレイプした女性に対して莫大な金額を払え。彼のフィルターの無さが現在に浸透してしまったのです。
例えばこれ。
ニューヨークタイムズ新聞の記者のセルゲ・コバレスキさん。彼は腕が使えない障害を持っている記者。彼が書いた記事に対して不満だったトランプは、大勢の前で、テレビに流れると知ってて記者を思い切りバカにしたのです。障害による仕草。
B B Cからの動画がこれです。
https://www.bbc.com/news/world-us-canada-34930042
「これって、言わないの」と言う人のコメントも無視。彼がパンドラの箱を開けたので、人を公的にばかにするトレンドがアメリカ中広まったのです。
一昨日のハリス副大統領と彼のディベート。その前から副大統領候補のバカが「猫ばあちゃんの独身女性」と言う言葉を使ったので、もう一度女性をバカにするチャンスゲットと思ったのでしょうか、今度はテーラー・スイフトさんをバカにしたのです。
トランプが大好きなイーロン・ムスクも「君に子供作ってやるし、猫も面倒見てやる」とか「これって言わないの」が分からない、通じない悪質な環境を作ったのです。ムスクのコメントとにかく気持ち悪い。子供作ってやる?何それ?
だから今のアメリカは政治的にも社会的にも歴史上ないかもしれない分裂が起きているのです。
本当にヤバい。彼が勝つ可能性がまだある以上、誰も油断できないのです。
もっともっとあるのですが、今日はここまで。