居心地悪いアメリカ
色々とアメリカの現状と変化を説明してきた中、最近一番目立つ変化が女性の口答えと仕返し。あまりにも長く続く女性への差別とハラスメント。アメリカは、あって当たり前の社会から「あんたらいい加減にしなさい」と言う社会になりつつある。これを思い切り嫌がる人が多い。特に男性。女性がパワーを奪い取る。
「俺たちは奪っていいなんて言ってない」
「何やってんだ、お前ら」と言う男性に女性は、「ん?もうあんたの許可なんていらないし」と堂々と行動をとる。
今日は面白い例を紹介しよう。
インスタ映えしている女性、ローレン・ルシールさん。白人女性。女性を大勢集めて講演するのだが、講演で必ず参加者に聞く質問がある。
「貴女が今晩ここにいる間に旦那から電話かS N Sもらった人いる?」
必ずいる。ローレン・ルシールさんは彼女に、「何て聞かれたの?」と返すのだが、ここからが半端なく面白いのだ。男性がいない講演会。夫たちが聞いてくる質問の内容があまりにも情けないのだ。そう。この女性たちは自分の夫、そして周りにいる女性の夫たちを完全にバカにしている。
男性群が怒る前に、夫からの質問を読んでもらいたい。
*今、シャワーから出た
質問ではないが、こう言って彼女にどう反応してもらいたいのか。「あら、あなた、さすがね」なのか?こう連絡してくる夫が可愛い反面、「いちいちそんなコト連絡しないでいいから」と笑う。
*子供の一人が行方不明。多分隣の家にいると思うけど。。。
*猫の餌はどこ?
*子供に卵焼きを作ってるんだけれど、卵が一個足りないから講演会を今すぐ出て卵買ってきて。
*家の中に鍵を忘れたまま出たので、家に入れない。戻ってきて。
*洗濯物を干して。
*(友達と一緒に参加した女性に)彼女に彼女の旦那が一緒に釣りしたいかを聞いて。
*帰りにマックを買ってきて。
*娘をばあちゃんの家に連れていくから。(ばあちゃんはこの女性と一緒に講演会に参加中)
*子供たちが「お腹すいた」と言ってるけれど、どうすればいい?
*Amazonの欲しいものリストに追加してもらいたいものがある。
*車の鍵はどこ?
*息子のシャツはどこ?
*クッキーを食べたので牛乳飲みたいけど、どこにあるの?
*蛇口から出る水って飲んでいいの?
*隣の人が大きな亀を買った。
*息子が少量のエンジンオイルを飲み込んでしまった。どうすればいい?
*停電。電気が使えるまでどれくらい時間かかるの?
*(親友と一緒に講演会に行った女性。夫は質問を彼女にするのではなく、親友に送って「ワイフに聞いて」と送ってきた)腹へった。どうすればいい?
はい、確かにこの女性たちは自分の旦那の質問をみんなに知らせる事によって大爆笑している。意地悪っぽいと思われてもおかしくない。バカにされていると思われてもおかしくない。だが、少なくともアメリカではこのような大胆な形で大人の男性の情けなさを表に出さないと自分たちの行動がどれだけ変か、おかしいかが分からないようなのだ。
女性が男性の普通に振る舞う行為を取り上げて、「あのね、牛乳ってさ、どこにあると貴方は思うの?冷蔵庫開けたことないの?少しは考えてよ」と言っているのと同時に、彼らにどれだけ女性に頼っているかを知らせるメッセージである。
男を優先する日本。徐々にアメリカでは女性に対する考え方が変わりつつあるものの、男性たちには全く面白くない話だ。そして、女性が裏でこう笑っている事実を知るのはキツイだろう。
「ならさ」と女性が言うとまた嫌がる。女性を、妻を、母を、娘をお手伝いさん扱いしている男性にはこう言わないと、恥をかかせないと分からない、と頑張るローレンさん。彼女のセミナー・講演会はどこで行っても完売。だからこそ迫力あるお話ができるローレンさん。一度会ってみたい。
さて、日本ではどうなんでしょう。誰か、夫からの「そんな事もわかんないの?」質問をインスタに載せてくれませんか。読みたいです!